山形村で宿の出発時間をぎりぎりまで延ばしましたが雨は降り続いています。チェックアウト時間が迫り、これ以上はここに居られませんから出ることにしますが駐車場の場所が地下だというのはほんとうにありがたかったです。土砂降り状態の玄関では道祖神が我々を見送ってくれていました。
この雨の状況では、何処にも観光に行けませんので上高地の宿に向かいます。台風23号は今晩にもこの辺りを通過しそうですので早めに宿に到着したほうが良いようです。昨日雨の中、豊科警察署で「上高地通行許可証」を交付してもらっていますので大手を振って登って行けます(一般車は進入禁止)。ただし初めてですので道路状況その他がどうなっているのか先が分かりませんのでシャトルバスの後について登ることにします。それでも迷ってしまいバスターミナルの中までついていってしまいました。 |
上高地の宿に着きますと雨は小康状態で、レインコート無しで車を降りて宿に入ることが出来ました。タイヤやキャスターの汚れを落としてもらいながらチェックインが可能かどうか聞きますと・・・
「今夜は他のお客さんは全てキャンセルになり、あなた方3人だけですのでどうぞご自由にしてください」と言って上げてくださいました。感謝感謝です。だって、上高地で身障者室があるのはここだけなのですから・・・しかも公共の宿です。食事の時にはさらに感激的でした。ご主人が「この台風の中よく遠くから来てくださいました。私が今年採った中で最大の松茸を是非食べてください。」といって持ってきてくださった松茸のでかいこと!!!ためしに持ってみたらずしりと重量感があって思わず頭の中で1万円札がひらひらと舞っていました。松茸料理は焼き松茸を筆頭にいずれも美味でした。 今日の宿はホールサムイン上高地。 |
朝起きると雨は止んでいました。台風の吹返しがまだ残っていて宿の庭の木々はざわめいています。朝食後からチェックアウトの時間までのんびりと部屋で過ごしている間にも、空はだんだんと明るくなり、時には青空が見え隠れするようになって来ました。これは良い兆候です。宿の庭に車を置かせてもらい、上高地を散策することにしました。ところが宿の外に出てみると昨日とはまったく状況が変っています。駐車したすぐ横が濁流でえぐられて30cmほどの段差が出来ていますし、流れ出た土砂で付近はかなりぬかるんでしまって足場がひどく悪い状態です。これでは車を出すときに車体の一部を擦ってしまいそうですが、今はなんら対策さえもありません。 |
とりあえず車を放置したまま上高地散策に出ました。小枝があちらこちらで散らばっている他は特に台風の被害は見当たりません。清流といわれた梓川は山々から流れ出る雨水で濁流と化して石積みの護岸から1m下ほどまで来ていますが被害はなさそうです。山々に囲まれた地形が幸いしたのか見渡しても建物の被害は無く景観も損なわれていませんでした。宿から河童橋を渡り、ビジターセンター、バスターミナル、郵便局、田代橋と廻るつもりです。観光名所の「河童橋」に到着した頃には大部分が青空で、奥穂高の山頂付近に多少の雲がかかっているぐらいです。いずれも台風でキャンセルしたのか、散策する人影も少なく「河童橋」は我が家の3人で独占状態です。思う存分ビデオや写真を撮り、ビジターセンターで遊び、上高地を満喫していましたがふと気がつきました。 |
下からバスで上がってくる観光客が居ないのです。普段ならハイカーなどの服装で登ってくる人をまったく見ません。バスターミナルのほうへ行って見たらなんとバスが居ないのです。ここまでで鈍感な我々も気がつきました。「台風による通行止めで上高地が孤立状態」だったのです。近くに居たバス会社の人に聞きましたら「13時から通行止め解除の予定」だそうで何とか我々も次の宿に向かえそうです。宿から車を出す為に挨拶に行ったら言われました。 「貴重な体験をされましたね〜。通行止めで孤立状態や、あのかっぱ橋を独占できた人はなかなか居ませんよ。それに台風一過でこんな素晴らしい天気になってよかったですね〜」 私も返答に言いました。 「その他に昨夜のご馳走の数々も忘れられません。巨大松茸は皆に自慢できます。おかげさまで我が家の忘れられないすてきな宿の第1位です。ありがとうございました。」 やはり母がまた行きたくなるというはずです。3人の意見は見事に一致しています。車はやや擦りました。 今日の宿はペンションはなつばき。 |
車イス情報上高地内に車イス利用者用の駐車スペースはありません。バスターミナルの一部に有料駐車場を見かけました。身障者用トイレは右岸、左岸共に数ヶ所あります。ビジターセンター内部のトイレはとてもきれいでしたがやや狭いです。バスターミナル内に有料トイレもあります。上高地全体は未舗装ですので車イスでの散策にややキャスターを取られるようなこともあります。河童橋は右岸左岸共にスロープで登られるようになっていますが、やや傾斜がきついかもしれません。 |